届け!!エフコープ【エフコープ新卒採用】

 

東峰村応援プロジェクト

平成29年7月、九州北部豪雨により被災した東峰村。
エフコープでは、災害発生直後から、
東峰村でさまざまな活動を行ってきました。
プロジェクトに関わった4名の視点から当時を語ります。

PROJECT MEMBER

HさんSさんが話している様子

どのような活動を行いましたか?

Hさん

私は当時の直属部署の部長であったYさんとともに、支援物資のお届け、仮設住宅での夕食会の開催、仮設住宅からの引っ越しのお手伝いなど、組合員や学生ボランティアなどと連携を取りながら活動を行いました。

Sさん

私は、東峰村との包括連携協定(※1)締結後、高齢化が進む村での「お買い物支援」の一環として、集落支援員さん(※2)と協力し、共同購入事業のご案内を行いました。また、村の中心部にある「つづみの里農産物直売所」とともに、受け取りステーションや「とうほう百貨店」(※3)の開設にも関わりました。

※1:2020年、エフコープと東峰村の間で締結された、お買い物の環境作りや高齢者の見守りなどを中心に、連携や協力を行う協定。
※2:地方自治体が集落への支援を委嘱している特別職の公務員
※3:人口の減少や高齢化、それに伴う食料品店の減少などより、日常のお買い物に不便を感じる方々が増加しているということから、村民グループや村社会福祉協議会などのみなさんからのお声かけを受け、「つづみの里農産物直売所」の品ぞろえを拡充するお手伝いとして、消費生活協同組合法に基づく行政庁の認可のもと、エフコープから同直売所に商品の供給をはじめました。生協商品が並ぶ一角を、「とうほう百貨店」と命名されています。

Aさんがパンフレットを見ながら説明している様子
Aさん

私は、商品政策課として、地元メーカー・産地の商品を組合員さんにご利用いただくことで生業の復興につなげる企画を行いました。エフコープの共同購入チラシ『よかもん』で商品をご案内したり、東日本大震災時に東峰村と同じく支援活動をさせていただいた福島県の農協・生協と連携して、福島と東峰村、両産地の特産物を使って開発されたコラボ商品など、さまざまな産地・メーカー・外部団体と連携し、商品企画を行いました。

Yさん

災害発生時から5年経った現在でも、さまざまな形で東峰村での活動は続いています。エフコープの基本理念に『ともに生き、ともにつくる、くらしと地域』と掲げている通り、地域の方々があってこそ私たちがあると考えています。災害など有事の際、地域のためにすぐに動けるのは、エフコープの強みだと考えています。

Aさんが話している様子
Yさんが話している様子

苦労した点や工夫した点を教えてください

Yさん

被災された方々のお気持ちには、一番気を配りました。突如生活が一変したところに、外部の私たちがいきなりやってくるわけですから、当然ながら最初は不信感や警戒心を持たれました。

Hさん

知らない人に「何か困っていることはありますか?」と唐突に聞かれても話したくないですよね。そんな状態から、足しげく現地に通い、徐々に信頼関係を築くなかで、本当に必要とされているものをお話ししていただけるようになりました。例えば、連絡網が機能していないことをお聞きし、貼り紙が貼れる掲示板を贈呈したときには、大変喜んでいただきました。

Aさん

商品企画の部分でも、企画が一方的・独善的になってしまわないように気を遣いました。無理に企画することでかえってご迷惑にならないように、現地の状況や相応しい時期など、現地にいたYさんやHさんとも連携を取りながら、慎重に行いましたね。

Sさん

「とうほう百貨店」の設置では、本来エフコープなど生協は、生協法で原則として組合員以外には商品を供給してはいけない決まりがあるのですが、福岡県知事の認可を受けておこなったプロジェクトです。前例がないなか、行政や他団体と連携し進めていくのは大変でしたが、とても貴重な経験になりました。

HさんSさんが話している様子
4人で楽しく対談している様子
YさんAさんが話している様子

やりがいや喜びを感じた点を教えてください

Yさん

仮設住宅での夕食会では、最初は重暗い空気が流れていました。それでも、回数を重ねるごとに徐々に打ち解けていき、雰囲気も明るくなり、数カ月後には私たちも含めまるで旧来の友人の集まりのような場に。東峰村のみなさんとそのような関係性を築けたことが本当にうれしいですね。

Hさん

夕食会後、私たちが帰る際、雨の日も風の日もわざわざ外に出て手を振って見送ってくださったのが印象的でしたね。苦労もたくさんありましたが、頑張ってよかったなと思いました。

Sさん

ご高齢のひとり暮らしの方など、これまで案内が難しかった方に対し集落支援員さんのご紹介で配達のご案内ができたり、配達に伺っている地区担当と集落支援員さんの連携体制をつくり、一緒にご高齢の方のサポートなどを行えていることは、エフコープだけでは実現できなかった大きなことだと感じています。

Aさん

組合員さんのなかにも、何かしたいけど何をすれば良いかわからないという気持ちを抱えている方はたくさんいらっしゃって。そんな方々から、エフコープを通じて活動できて良かった、これからも復興応援企画を続けてほしい等のお声をいただくと、お役に立てているのだなと感じます。

Yさん

今後も東峰村で引き続き活動を行いつつ、他の高齢化や買い物の利便性で困っている地域などに対しても、東峰村での経験を活かしたとりくみを行なっていきたいと考えています。

Hさんが話している様子