エフコープでは、2018年から継続して放課後児童クラブ、
児童館・児童センターの運営を自治体から受託しており、
子育て支援事業にも力を入れて取り組んでいます。
2022年4月に新設された
「子ども・子育て支援課」で働く2名が、
エフコープの子育て支援事業について語ります。
Kさん
福祉事業部 子どもHさん
福祉事業部 子ども元々エフコープは高齢者福祉に力を入れて取り組んできたのですが、女性の就労率や共働き家庭の増加にともない「安心して子どもを預けられる場所」や「子育て中の親や子どもの居場所づくり」の必要性が高まっていることから、子育て支援事業を開始しました。最初は2018年、うきは市で放課後児童クラブの公募に手をあげさせていただいたのが始まり。その後、篠栗町、春日市、川崎町と事業を拡大し、現在計4つの自治体で放課後児童クラブ、児童館・児童センターの運営を受託しています。2022年4月には子ども・子育て支援事業を専門に行う課が新設され、私たちを含め、6名で運営管理にあたっています。
これまで保護者会などで運営されていた放課後児童クラブが多かったのですが、働く保護者の方々が運営業務を行うのはとても大変。そこに私たちエフコープが入ることで、エフコープの商品の供給を始め、スタッフの負担の軽減、人事、経理などさまざまな面で組織として取り組めるのは大きいと考えています。また、これまでそれぞれのクラブが単独の運営だったのが、エフコープを通じて横のつながりができ、お互いに情報共有ができるようになったことも、私たちが運営に入る大きなメリットだと考えています。
やはり、人の命をお預かりしているので、子どもたちや働くスタッフの安全面には一番気を配っています。遊んでいる最中の怪我の対策や、現在は新型コロナウイルス感染症対策に一番気を使っていますね。集団感染が要因で子どもを預けられる場所がなくなれば、利用者のみなさんは大変困ってしまいます。そうならないように、細心の注意を払っています。なにか問題が発生した場合には、すべての事業所に事態や経緯・対策を共有し、全体で再発防止に努めています。
Hさんまた運営を引き継ぐ際、これからエフコープで一緒に働くスタッフの不安を少しでも減らすためのサポートにも気を配ります。エフコープのルールや就業規則などを理解してもらったり、契約変更などの書類仕事が一気に発生するので、スタッフも大変です。できるだけこまめにコミュニケーションを取り安心・信頼してもらえるよう努めています。私は元々地区担当として配達を行っていたのですが、日々組合員さんと接することで培われたコミュニケーション能力が今に活きていると思っています。
私たちの仕事は、各事業所がスムーズに業務を進められるよう運営管理を行うことですが、人が相手の仕事で、さらに新規事業ということもあり、イレギュラーだらけの日々です。そのため、定期的に各事業者の責任者を集めた会議を開いたり、利用者アンケートなどからニーズを模索したり、部署を超えてエフコープ内の担当者同士で密に連絡を取り合い、少しずつ仕組みづくりやマニュアルなどを積み上げていっている状態。毎日大変ですが、新規事業ならではの面白さだと感じています。
私は「子ども会議(帰りの会)」がうまくいったことが嬉しかったです。エフコープの方針として、子どもの自発性を育てるため、司会・書記・発言すべてを子どもたちだけで行う会を取り入れています。最初は働くスタッフたちも、子どもだけでうまくいくのか心配していましたが、実際にやってみると、内向的だと思っていた子が積極的に発言したり、1年生がリーダーをした際は上級性が自然とサポートする場面があったりと自分たちだけで話し合いや助け合える力が育っていきました。子どもの成長する姿を間近で見られるのは、やりがいを感じますね。
Hさん私は働くスタッフさんたちから「エフコープの運営になって楽になった」と言ってもらえるのが嬉しいです。また、組合員さんから「もっと子ども・子育て支援事業を拡げてほしい」という声をいただくと、頑張っていることが実際に地域のお役に立てているのだなと実感できます。
Kさん正直なところ、エフコープが子ども・子育て支援事業を行っていることへの認知度はまだまだ低いです。ゆくゆくは「宅配」や「店舗」と並んで「福祉」がエフコープの大きな柱となり、これからもたくさんの地域の人に寄り添っていけるよう、事業を育てていきたいです。